2019/12/23
始動
竹内空豆さんから出演依頼があった。
空豆さんは10年前いきなり踊り始めた人。ダンスカンパニーを主宰し、舞踏とダンスの境界面を探索しながら、これまで様々な舞台やパフォーマンスを行ってきた。
僕はしばらく楽器に触れていなかった。身体変化の一件があったからだ。ストイックな食改善がかえってアレルギーを悪化させ、口にする物が次々に食物アレルギーになっていった。必ず起こるかゆみが怖くて、何も食べれない。日に日にやつれていき、見た目はおじいちゃん、即身仏一歩手前。
お酒を飲んだり、食べたい物を食べたり。そんな時代もあったと懐かしい。暮らしも、見え方も、考え方も、何もかも変わってしまった。
それから少し経ち、楽器に触れた。
その音色に、心が動いた。
来年3月下旬から上野原のギャラリーのどか、という養蚕農家を改装したギャラリーで、マシマさんの提案で「丿貫(へちかん)」という千利休にインスピレーションを与え続けた、マシマさんが言うところには、侘茶そのものを生きた茶人の精神性を体現するような?企画を考えています。
僕は自分の大きなテーマである「古事記」にリンクしていくようなパフォーマンスを考えています。古事記の底に響いている「天」「火」「水」「地」をテーマに毎週連続パフォーマンスするのどうかなと思っています。
そこで「水」の回でコヲジさんに参加してもらえればと思いますがいかがでしょうか?「水晶の領域 〜岬へ〜」というタイトルが思い浮かんでいます。(空豆)
2019/12/24
異質な絵
芸術の素晴らしさ。それは作品を通じて、何かを感じ、そこに自分を重ねられること。そこから生きる力、希望や勇気を見つけ出せること。たとえ状況が絶望的であっても、それを反転させてしまうことさえある。
マシマタケシさんの個展「さきふれ」が国分寺カフェスローで開催されました。作品は会場、鑑賞者を得て「バチッ!」とピースがハマり、窓越しに差し込む光を味方につけ、絵はその時だけに見せる顔で来場者と対面していました。完璧です。ただ一点を除いては。
どの時間でも、常に異質な絵が一枚ありました。違和感という不完全さで、より一層、個展の魅力が増していました。

2019/12/26
隔たり
空豆さんは暮らしを上野原に移していた。剪定された木を粉砕してチップにする仕事をしていた。森の再生を手掛ける造園会社が近くにあるらしい。聞けば矢野さんのところ。枇杷の葉プロジェクトという企画の際、移された枇杷の木の様子を見にいったことがあった。周辺の様子が目に浮かぶ。

互いに新天地、山梨、北海道。それぞれ長く過ごした国立界隈から離れ、時間も距離も少し隔ったっていた。時折、「めちゃ白い富士山」。そんなコメントと一緒に写真を送ってくれる。なんだかうれしい。

2019/12/27
予約
上京した。12月30日、ジャスミンカフェに空豆さんが来ると聞く。実家からもほど近い。それなら、家族でみんなでご飯を食べに行こう。
2019/12/30
直接会うこと
再会してすぐに空豆さんは語り出した。言語の発生、音霊、世界の成り立ち、4つの原理(天・地・火・水)、宇宙の動き、古事記と音、どんな感覚でやりたいか、「水」の回に僕を誘ってくれた理由など。
ひとしきり聞き終えた。この数年、僕が掘り下げているものと似通っていた。
言葉にならない響き、その意味、50音図の構成と日本語、見える世界と見えない世界、2つの世界、その境界、、、
話しながら、ガラス作家の大中原由紀さんが来られた。そうこうしているうちに家族のみんなも来た。娘が背中に乗ってきたりするとパパモードに。あかん、今日は終了だ。でもたとえ話に結論は出なくても、互いの脳内バケツをひっくり返し合うだけでいい。取り止めもなく過ごすだけでも、耳から、目から、皮膚から、いろんなものをキャッチできる。会いにきてよかった。
朝食が運ばれてきた。馴染みの人たちが目の前にいる。以前なら普通の光景、だけど今は特別。あっさりとこんな場所を提供してくれるジャスミンさんはさすがです。


オープンして日は浅い。でも、すでに周辺地域との関係性は深そうです。赤い三角屋根の「旧国立駅舎」ポストが目印。駅からバス使うのが楽ですが、歩いても行けます。
最後に朗読してくれた一説、その「極小の空間」に後ろ髪を引かれながら、続きはまた次回へ。

2019/12/30
上野原のギャラリーのどか
会場は養蚕農家を改装したこんなギャラリーとのこと。想像力が掻き立てられる。
2020/01/07
坂口火菜子さん
週替わりの1カ月企画、マシマさんの個展『5 elements』もそうだった。今日、坂口火菜子さんと電話で話す。『虹の戦士』語り部さん。住まいは離れてても、やっていること、使う単語やニュアンスは違っても、根底にあるもの、目指しているものが共鳴する。話ながらなにかを後押ししてもらい、心強さが沸き立つ。火と水。上野原。これまでのご縁や出来事が紐解かれていくようです。

古代人において「カミ」は天上に在るものでは無く、
森や洞窟や海の向こうから現れるものだった。
それは現代的な解釈の「神」では無く、精霊:スピリットであった。
光り輝く存在では無く闇を放つ恐ろしいものだった。
芸能(ART)がカミと交わる術だった。
異界から現れる異形のもの。
死の世界から生の世界に姿を見せるもの。
古代人においては「死」こそが基であり「生」はつかの間の幻だという常識があった。
古代人とは昔の人の呼び名ではなく、現代でもそれを生きる者たちの総称である。
踊り舞い唄い描き奏でる者たち。
それが貴い「カミ」の体現者だった。
毎週初日はテーマごとのパーティでした。
6/1/2【空】長谷川友美・ベリーダンスEluca
6/8/9【風】エッセンシャルオイルws楠山純子
6/15/16【火】虹の戦士(語り)坂口火菜子
6/22/23【水】クリスタルボウル 山本コヲジ
6/29/30【地】コンテンポラリーダンス 松田空
2020/01/07
『カルペ・ディエム』
1月12日に映画監督の林 弘樹さんとTALK LIVEを行います。「なにを話そうか」「何人来てくれるだろうか」そんなことを考えながら、へちかんイベントのこともあり、茶の湯の精神について学んでいます。来てよかったと思ってもらえるような「おもてなし」とは、どんなことだろう。
2020/01/08
松坂大佑さん打診
FlowFlow|フローフローのサウンドデザインをお願いするならこの人しかない。
松坂大佑さん。「Off-Tone」という音楽レーベルを運営し、野外フェスティバルも主宰している。その願いが昨年叶った。一緒に何かを作る過程は、互いを知れる機会となる。技術的なこと、作家性、人間性。やり取りや仕上がり、納品後の配慮まで、「最高です!」
身体の変化は精神の変化も及ぼす。
それは出せる音に直結する、そんな体感が続いていた。今回の企画ではこれまでにない、新たな試みをしたかった。自分でもわからない、未知のもの。松坂さんに打診した。「丿貫の穴に落ちる」への出演依頼。
2020/01/09
返答
同時期のイベント「春風」出演オファーもあり、調整次第とのこと。松坂さんが来れても来れなくても、その両軸で準備を進めよう。
2020/01/13
理想の世界に生きる
「理想の世界に生きる」という想いは何度も嘲笑いを受けてきたけど、「無理でしょ、でもやってみる」を繰り返しているうちに、随分その世界が近づけているように思えます。カルペカルペ言い続けた2週間。東京からもらえたたくさんの援護告知。離れていても能動的に関わってくれる友人たち。感謝しかないです。おかげさまで、北国でたくさんの出会いが生まれました。そういうの全部受け取って、また巡らせます。

2020/01/15
丿貫について
資料や情報が少ない、限られている。
生没年不詳、伝説的な茶人。
京都の商人出身、武野紹鴎の弟子、
豊臣秀吉主催の大規模な茶会(北野大茶湯)においてその風流な茶席に一目置かれたこと、
江戸時代前期の茶人・藪内竹心は『源流茶話』の中で、
「丿貫は、侘びすきにて、しいて茶法にもかかはらず、器軸をも持たず、一向自適を趣とす」
「異風なれ共、いさぎよき侘数奇なれば、時の茶人、交りをゆるし侍りしと也」
と、独自の侘茶を徹底的に追求した人物として書き残している。
同じく武野紹鴎に茶の湯を学んだ千利休とは古い友人で、互いの道を意識し合っていた。ある日、丿貫は自らの住まいに千利休を招待した。その時、落とし穴を設けて利休を陥れ、沐浴させて新しい着物を供したなどとの逸話も伝えられている。このエピソードが今回の企画タイトルになっている。
漫画『へうげもの』では深い目と浅黒い肌が印象的に描かれ、時空を超えて立ち現れるまるで能面のよう。ひときわ異彩を放っている。その描写から奇才ぶりが見て取れる。
『おいしんぼ』では、天下の奇人である同時に稀代の茶人、丿貫先生として登場する。異常にするどい感覚を隠すかのように、やさしい表情のおじいちゃんで描かれている。
水墨画では、富岡鉄斎が80歳の時に『休師訪丿貫図』(大正4年・1915年)を、現代では渡邊ちょんとさんが『月見酒 千利休と丿貫』を描いている。
知名度の低さは、文献や資料が少ないためで、でもこれほどの人物であれば、もっとはあってもいいはず。その存在が疑わしい。
それに、へちかん(丿貫)、名前がすごい。「丿」はカタカナの「ノ」ではなく漢字であり、左に曲がった払い。「貫」はつらぬく、やりとおす。また、尺貫法における質量の単位で、当時の通貨単位でお金も意味する。利休の業の対極、理想の姿のような存在として「へちかん」が浮かび上がってる。世俗を離れ隠遁し、道を深める。理想をへちかんという存在にうつし、つくりあげたのではないか。
利久死んでも丿貫死なず、いつの時代でも現代に立ち現れるお能の「シテ」のように。

左:『休師訪丿貫図』 2019年4月6日~6月23日『鉄斎と茶の湯』が鉄斎美術館にて開催されていたようです。©清荒神清澄寺展覧会紹介pdfより
2020/01/18
情報の少なさの上で 考察
近代文人画家、富岡鉄斎は茶に高い関心を持っており、丿貫にも強く魅かれていたらしい。
「万巻の書を読み、万里の路を行く」を座右の銘とした鉄斎は猛烈な読書家で、関心事は常にメモ書き記していたそう。その中の一文、
丿観僧の茶人にて、紹鴎の高弟也。利休兄弟子にて俗処茶の相伝を利休に致し、俗故立腹を致し、我流を立て、何事もさらさらと物毎に致し候由。馬を飼い置き、茶器を袋に入れ、馬に負わせ行に、馬死し候後は、その革を袋にし茶器を入れあるき候よし、墓は薩摩にありと言伝ふ
その他、丿貫について江戸時代の本から以下の様な描写がある。
茶の会に丿観流と云う有。是は上京に坂本屋とて茶の湯を好む者あり、をどけたる茶の会を出す。初め号を如夢観と云い後に改めて丿観と云う。一渓道三の姪婿なり、丿の字は人の字の偏なり、人に及ばずといふこころとぞ
山科のほとりに、へちくハんといへる侘ありしが、常に手取りの釜一つにて、朝毎糝(みそうず)といふ物をしたため食し、終りて砂にみがき、清水のなかれを汲いれ茶を楽しむこと久し、一首の狂歌をよみける、「手どりめよおのれハ口がさし出たそ 増水たくと人にかたるな」
丿貫は侘すきにて、しいて茶法にもかかハらず、器軸をも持たず、一向自適を趣とす、にじり上りの口ニ新焼の茶壷をかざりて、関守と号す、異風なれ共、いさぎよき侘数寄なれハ、時の茶人、交りをゆるし侍りしと也
へうげもの(第五十八席)では、死期が近いことを悟っていた丿貫は書物や道具を少しずつ処分し、利休を前に「風雅は身と共に終わるべし」と語り、のちに自らを含め庵ごと焼き払ったような描写で、その最期を遂げた。ということは山科で?鉄斎メモでは「墓は薩摩にあり」とあった。
利休の兄弟弟子と伝わるのが丿貫です。彼は当時流行していた豪勢な茶の湯とは異なり、質素な茶の湯を追求したといいます。伝承によると、彼は晩年、薩摩国に下向。同地で没したともいわれ、江戸時代には西田村(鹿児島市)に「丿恒(貫)石」という塚がありました。現在、南州寺(鹿児島市)に新たな塚が建てられています」
残された文献の一説から、丿貫像を追っていきます。
参照:宝塚から文化を発信する情報誌「ウィズたからづか」鉄斎美術館開館40周年記念 「鉄斎―万巻の書を読む―」4月1日より開催、『歴史の点景』(小田三月)
2020/01/19
北野大茶会
秀吉は「茶の湯」を権威の象徴のひとつとして位置づけ、1587年11月1日に京都北野天満宮で行った一大イベントがある。それが北野大茶会。ここで丿貫が登場する。
成り行きから参加せざるを得なくなり、気持ちは嫌々。けれど同じ出るならと、朱塗りの大傘を使った野点は持ち前のセンスが光りまくっていたようだ。その様子がいつくか描写されている。
経堂の東のかた、京衆のすえにあたりて、へちくわんと云いし者、一間半の大傘を朱ぬりし、柄を七尺計(ばかり)にして、二尺程間をおき、よしかきにてかこひし、照日にかの朱傘かがやきわたり、人の目をおとろかせり、是も一入(ひとしほ)興に入り給ひて則、諸役御免をくたされた
竹柱に真柴垣を外にかこひ、土間を美しくならせ無双の蘆屋釜を自在にかけ雲脚して拵(こしら)へ、茶碗水指等はいかにも下直(げぢき)なる新焼を求め、以レ新為レ要、吾身には荒布の帷子(かたびら)を渋にて染め、馬場さきの傍に侍り居たり
秀吉公囲(かこひ)の様御覧ありて、面白し、さらば手前にて点てよ一服所望とあれば、別寛(べちくわん)承りて雲脚をたてて奉る。秀吉公の云わく、汝有心者哉、百座の茶服内(ふくない)重きに軽々と香煎を出すこと言語道断快然たり
2020/01/20
高まり
丿貫像を追いながら、ライブの構想を練っています。日に日にWAVEシステムとのライブでやりたい気持ちが高まってきている。今回、松坂さんの参加可否に関わらず、そのセットアップ、仕組みを見てみたい。
2020/01/22
リフレイン
ことばが繰り返される。ずっと巡ってる。結構しつこい。
落ちる
落とす
落とされる
落ちる
落とす
落とされる
2020/01/22
リフレイン
ことばが繰り返される。ずっと巡ってる。
結構しつこい。
落ちる
落とす
落とされる
落ちる
落とす
落とされる
2020/01/24
朗報
松坂さんから『スケジュールの都合つきました。』と連絡あり。参加可能!やった!『当日、場内にはどんな音が発せられて、どんな音にターゲットを定めてシステムを動かすか。これを想定&前乗り調整&本番調整という3段階が必要』『本当にできるのかという心配は抱えつつ』リアルタイムでの初の試み。コケるなら思いっきり。火傷するなら一緒に!そんな思いでいる。
2020/01/28
感謝
東京に戻り部屋に入ると、これがトンっと置いてありました。父は書家で、書いているか、庭いじりしてるか、体を整えているか、それしかしてません。シンプル、直球。毎日毎日、これしかないと実感してます。それ以外になんの言葉もでてきません。なにも狙わず素直にいきます。丸裸周波数。2月3日ご都合つきましたらいらしてください。アトリエ23にてマシマタケシさんとお待ちしています。「life share live」

2020/01/30
acsch
髪を切ってもらうというのは、いつからか「儀式」のようなものになっており、結果的にだが、そこが節目となり人生が新たに展開していく、なんて言ったら大袈裟だろうか。そういう意味では美容師はシャーマン。そんな人との対話は時間が経つのがはやい。気づけば6時間(笑)僕の「プロフェッショナルとは?」の質問に、笹原さんの「ずっと素人。」という言葉が響いた今日。二人のダイアログ、必ず、またやります!「Flow salon」

2020/01/29
そとやまのはり おきゅう
ひとは情報の塊で、それらがずいぶん筒抜けな時代になった。昔の方がもっと透けてたのかな。自分で心身を整えること。誰かに言われてするのではなく、自ら進んでやるときに、気成る元が発動する。でも一人でできないこと、届かない、気づかないこともある。そんなときは誰かにお願いする。仲間とやる。それで「元気100倍アンパンマン」だ。心身の探究者。どこのまちにも必ずいる。

2020/01/30
空豆さん大丈夫?
コヲジ:『空豆さん!左膝靭帯、現状どうなんでしょうか。絶対無理なさらずに。』
2020/01/30 13:54
空豆:『ありがとう😊
今ちょうど三上さんに診てもらったとこ。
十字靭帯は大丈夫で、内側靭帯だっけなそこの挫傷と、ひょっとしたら半月板も少し損傷してるかもとのこと。施術で腹に打ってくれた鍼が効いたようで、来る前に比べてずいぶん楽になりました。三上さん、全身繋がり(エネルギー体?も含めて)で整えてくれるのでやはりすごい。でも当分無理せずにじっくり治します。』
コヲジ:『一応良かったけど、炎症は続くだろうから、安静にぃ。本当に負荷かけないでね。』
空豆:『事故翌日からは寝返り少しするのも激痛でイベントまで間に合うかちょっと不安だったけど、今朝から少し楽になって、さらに三上さんの施術でだいぶ良くなったから安心した。
ただほんとに無理は禁物なんでじっくり行きます。』
三上 創さん、府中市で「おおくにたま鍼灸院」を開いている鍼灸師。診てもらっているという友人が何人もいる。一度お話する機会があった。少しの時間で多くを語り合ったわけではないけど、相通ずるなにかを感じた印象だけが残っています。上野原の空豆さんの住まいは、三上さんの義理のお母さんが大家さんらしく、いろいろとつながりがあるものです。
2020/01/31
下見
今日はWAVEシステムの下見で松坂さんのスタジオへ。セットアップや取り込む音への反応確認。ボウルもいくつか持ってプレライブしてみよう。その前に、太田ルリ子さんのところへ。ランチの招待やったー。
2020/02/01
WAVEシステム
会場にある音を取り込んでどんな楽曲にするか。それを決めるために、場にある音の観察からはじめる。そこから音の選択、演者、お客さん、その空間にあるあらゆる要素を音楽へと転換していく。心地よさのちょうどよいところを探る作業。マイクとシステムのバランス調整。準備に時間もかかる。

やってみないとわからない。でもやろう。情報と想像だけじゃ足りない。やっぱり来て見て触ってわかることがたくさん。テーマをどう咀嚼してパフォーマンスに落とし込むか、システム開発の背景、話は尽きない。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
2020/02/01
太田ルリ子さん
「茶の湯の心」、「美」、「もてなし」のことを考えて少々頭がかたくなっていた。そんな頃合いで、ランチに呼んでもらった。ガーデナーの細田美雪さん、ガラス作家の大中原由紀さんも一緒にルリ子さんの手料理で心通わせる。なにを話しても花開く。おおいにリラックス。


目的のもうひとつ、マシマさんの絵。個展の際、じっくり見たが、それは見たつもりだったみたい。意図がないからか、それとも狙ってか。次々に様を変える。音が観えてくる。

ここでボウル聴きたいね~、みたいな話に。『あるよ』。この後、スタジオに行くために持っていた。この時のバーのマスター@『HERO』の登場は完ぺきだった。
振り返ると「一座建立」のような一日だった。なんて言ってる時点で完全に茶壷にハマってる。
2020/02/02
チラシ完成
チラシができたそうです。『井戸だ!』デザイナーさん誰だろう。「丿」の字の使い方が印象的です。今回の企画は全体としてコミュニケーションはなく、各界メンバーが創り上げている。それを繋いでいるのが空豆さんだ。他のメンバー見ながら、個として、単位として、全体として、どれも気になる~。


2020/02/02
所作の流れ
『nico 10周年祭り』(埼玉県富士見市)に来ています。
フローフローウォーターも取り扱ってくれている国立のアグレアブル・ミュゼさんが出店されているのと、中野妙香さんが舞われると聞いて。お店を少しサポートしながら、「コーヒーがおいしい」といしだひさやさんからお薦めされる。
<炭火焙煎 森の詩>
『すこしお時間ください』とのことで、ぼやっと眺めていた。所作の流れにのって香りが過ぎていく。お薦めの曲をかけてくれる。待つという時間を感じない。そして差し出されたコーヒーはほんとうにおいしかった。コーヒー、カクテル、お茶、底通するなにかを感じながら帰る。
今日の一期一会。
いつも一期一会。
2020/02/02
灰金マジック
写真撮り忘れたけど、マシマタケシ個展『さきふれ』の時、唯一の異質な質感。原画から金色が放ち、灰色が吸い込んでいる。静かな涼やかさで清浄器のような絵。
グレーとゴールドの合わせはかっこいい。僕はそれを灰金マジックと呼んでいる。龍玄さん『鳳凰』もかっこよかった。ゴングにもそういう見え方があって気に入っている。山本家の英才教育。『娘よ、音の違いをココロで掴め!』


2020/02/03
こころ配り
空豆:『こんにちは〜。今日のマシマさんちでのお話会、まさに水の話で聴きたいのですが、まだ膝の腫れが取れて来なく、安静にしとこうと思います。盛会を祈ります!』
あたりまえだ、こないでくれえ^^!頼むから足優先してくれ。でも、こころ配りが空豆さんらしい。今日、これから「life share live」。マシマタケシさんという対象者とその場所。たくさん話をしてきて認識力を高めてきた特別な場所、アトリエ23。友人も知人もはじめましての方も、出会い直す。どんな会になるだろうか。コントロールしない、意図しない、空気の流れだけ、それだけ観よう。

2020/02/04
樫内 あずみさん
「life share live」の後、来てくれていた絵描きの樫内 あずみさんに「絵詠み」をしてもらった。描き始められた具体的な造形がどんどん曖昧になっていく。その過程についての返答が面白かった。『ある時点の出来事は、最初カタチがあって、それがだんだん印象に変わっていく。やがて、色とか粒子的なものに戻っていく。』『ゆうれいの仕事』というホログラフィックなキーワードをもらった。それは意識とも言えるかな。

手取釜1つで雑炊も煮、茶の湯も沸かしたと言われる丿貫。贅沢な茶道具を使う豪華な茶宴に対して、もの申す!その意識が見せたポーズ、パフォーマンス。その実は常に風流を求めて茶を嗜み、本質を求め続けたのだろう。
「絵詠み」とは、リーディングによる絵画作成。
樫内あずみが「あなたの人生を応援する心」でハガキサイズの紙に即興で絵を描き、感じた事をお話していきます。額装した絵はお持ち帰りいただけます。ご自身との対話にお役立てください。お一人お一人、違った絵画が生まれてきます。
2020/02/08
水の魅力
あるプレスリリースが発表された。『 液体の水の中には2種類の構造が存在する ~水の特異性をめぐる長年の議論に決着~』(2020.01.31)
乱雑な構造と規則的な構造の共存、安定と不安定、そんな相反するような自由度を持つことで、他の液体にはない可能性を広げる。そんな面が水の魅力かもしれない。
2020/02/11
結晶

2020/02/12
姿は変わる

2020/02/13
CD制作
松坂さんと別案件でもやりとりが続く。CDの制作。音というメディアでありながら、「流す」を促す喚起物としてのデザイン、言葉。浮かんでは消えていく。

2020/02/14
響き
自分のことを、音楽家や演奏家であると思っていない。便宜上「奏者」で済ませてしまうこともあるけど、言葉は便利で不便。遠のいていく。僕が魅かれる楽器たち。できなくもないが、その響きは音階、音程、調、和音、拍子など楽譜を元にした再現性が乏しい。すーっと引っ張り出してきて場を満たす呼吸のようなもの。
静的に動的に楽器を使い分けて流れをつくる
その時のその場に 耳をすませて
2020/02/14
響き
自分のことを、音楽家や演奏家であると思っていない。便宜上「奏者」で済ませてしまうこともあるけど、言葉は便利で不便。遠のいていく。僕が魅かれる楽器たち。できなくもないが、その響きは音階、音程、調、和音、拍子など楽譜を元にした再現性が乏しい。すーっと引っ張り出してきて場を満たす呼吸のようなもの。
静的に動的に
楽器を使い分けて 流れをつくる
その時のその場に 耳をすませて
2020/02/14
響きもの
「もの」なのです。
ものとことのものなのです。響かせることによって輪郭をつくり、移ろいゆくそのおぼろげな後ろ姿を見つめること。見えにくいことで万物を包み込む、こちらとあちらの存在する一切のもの。生み出しながら消えていく。響きにあるもの。
2020/02/14
出で来りて成る
先日の樫内あずみさんの一言、『ある時点の出来事は、最初カタチがあって、それがだんだん印象に変わっていく。やがて、色とか粒子的なものに戻っていく。』は神話的だ。出(い)で来(き)たる事(こと)。
次に國(くに)稚(わか)く浮きし脂の如(ごと)くして。海月(くらげ)なす漂へる時、葦牙(あしかび)の如く萌え騰(あが)る物によりて成れる神(かみ)の名は、宇摩志阿欺訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)。
出で来りて成ってゆくことで神が出現していく。出来事という「あらわにする」「こと」の様。「カタチ」を「オト」に置き換えると、非常に意味深い。『ある時点の出来事は、最初オトがあって、それがだんだん印象に変わっていく。やがて、色とか粒子的なものに戻っていく。』
2020/02/15
テーマ
響き、ギャラリー環境とWAVEシステム、お客さん、舞踏、互いの認識、入れ替え、一体感へのトリガー、茶の湯、不完全さ、やさしさ、所作、流れるような、どんななにを、「丿貫の穴に落ちる」というテーマが持つ本質とは。
2020/02/21
「春祭り〜水の源〜」
『水野みさを×じぶこんLIVE』が3/21(土)国分寺@gieeであるらしい。テーマにも魅かれるし、前に住んでいたところすぐ近く。これは行きたい。久しぶりに「でんえん」にも寄りたい。
以前ご一緒した『新月ニ想フ』&『虹の戦士』語りLIVE×じぶこんLIVE@アグレアブル*ミュゼ。あの日の物語、あの日のリズム、おぼろげな輪郭が迫ってくる。
2020/02/22
なるほど
WAVEシステムの技術的な仕組みを説明すると複雑!ですが、本人からのFB投稿、この説明がわかりやすい!!
松坂:『自分の操るWAVEと名付けたシステムは環境音をリアルタイムに音楽へ変化するもので、その日その時間の音風景を印象的にデッサンしていき、音で鳴る風鈴のように音楽を生成していきます。全てが一期一会となるパフォーマンスにご期待ください。』
2020/02/23
こんなときだから
コロナ騒動という大きな揺さぶりが、自分にも、その周囲にも、世界にも影響を与えている。だから目の前に起っていることだけじゃなく、見えないものも見つめ直す。なにが大切だろう。なにが不要だろう。
2020/02/25
揺れる
国内外の動きとともに、空豆さんの今の思いを確認しておこう。
空豆:『それなんだけど、今日ちょうど会場を紹介してくれた、うちの大家さんから、近くの藤野で新型肺炎が蔓延しているらしい?というので、イベント見直したらどうか?との提案あった。自分としては中止は考えてないのだけど、会場のオーナーに話しに行かないとと思ってる。ただ万一、オーナーから強い中止希望があったら、宇フォーラムでの開催も考えて打診中。』
国立にある「宇フォーラム美術館」は僕の持っている楽器たちとも相性がよく、大好きな場所。なのだけれど、テーマとべニューと意識がシンクしない。柔軟に対応していく、けど、やや違和感。内容、場所、時期について検討の余地あり。
2020/02/26
どの選択でも
開催、中止、延期、その判断はさておき、元気いっぱい、前向きにイベント案内、お誘いできないことに、気持ちがちぐはぐしてる。やるからには鑑賞者をともなって、その場だからのこその立ち上がりを作り出したいけど。どの選択になっても、それぞれの準備だけは続ける。全方位だ。
2020/02/27
1か月前
水晶の領域まであと1か月となり、空豆さんからこのイベントに至る経緯の共有がありました。これまでの流れから、そして今、日々情報を収集しながら着々と準備とイメージを重ねている様が伝わってきました。猛烈に長い文章です。
2020/02/27
コヲジその1
『空豆さん、一投&シェアありがとうございます。
1枚目の絵、「丿貫 」なのですね。あの個展の中で、あの絵だけが異質で別空間をつくっていたのを覚えています。2つのテーマを潜ませるのもよいと思いますし、文脈は大切。同時に今回松坂君という要素を得て、新たにつくれる世界の可能性を探りたいと思っています。マシマさんの話は「自他一体」体験、これは茶の世界に通じるもの。神話の解釈は創造につながるもの、ですね。
やりたいこと、というよりは「丿貫」というテーマがあるので、茶の世界は意識しています。茶道の中の水(という要素)、茶碗という手にとれるもの(小)に、宇宙(大)を内包し、それを頂くということ。客人にあたる来場者へのもてなし。場を通じた一体。
そうした意味でのベニューはとても大切で、上野原への道中、また、駅からギャラリーへの道程は露地にあたるもの。なので重要視していました。それと季節や自然のように、コロナの影響や対応も日々変わっていくと思います。あの絵が持っていた異質さ、丿貫という存在、この3人、そして観客への配慮。企画の意味。流動性への対応。そこに何を示せるのか。まだ揺れてるところです。ひとまず脳内シェア。』
2020/02/27
コヲジその2
『音:歌読み、いいですね。それ以外にも空豆さんの動きを拾ってその場の音楽へ変えていく。無音や静寂を深遠な世界に活かしたい。ボウルとゴングも持っていく予定ですが、ダイナミックに使うのとは違う使い方を探る。WAVEシステムのLIVE、ドキドキ。トーンは一貫性がある反面、大きく世界観を展開させないため、時間は長くない方がよいのかな。なんとなくイメージ。』
2020/02/27
松坂
『よろしくお願いします!WAVEの発想のもとには実は茶の湯も入っており、それは「不完全を愛でる」といった趣きの嗜好についてです。音を出す主体性を自然や周りの状況や経緯に任せて、その結果としての「波」に乗る。
自分はまず全体のベースノイズを拾って空気のような音色に変えます。
これは理想としては屋外の音を拾えたらベストですが、会場の都合に合わせます。そしてそこにボウルに対応した音色を重ねます。もしマイキングできたらその出力をこちらにもらいたいです。さらにそこへ歌を拾ってメロディに変換していくのはとても楽しい時間になると思います。これは手持ちのガンマイク(テレビの音声さんみたいなやつです)で拾いに動きます。』
2020/02/27
空豆その2
『松坂さん、WAVEの発想、まさに茶の湯の趣きありますね!ベースノイズの設定、すぐ近くに白鳥や水鳥がいる川があるんですが、道路一本隔ててるからちょっと遠いかな。ボウルや歌がどんなふうに変換されていくか非常に楽しみです。』
2020/03/03
再び
今日はひなまつり。『今年は餅ぢゃねぇから』と娘。(笑!)古き中に、新しきを。

2020/03/06
欠航
3月19日まで[AIRDO]予約便の欠航のお知らせがくる。上京予定も変更。
2020/03/08
マシマタケシ
個展「生命力」の絵を描き終えたら「丿貫の穴に落ちる」の絵にかかります。
とてもインスピレーションの溢れる会場で、そこにいる事で何か感じて頂けるんじゃ無いかと思います。実はこのテーマが湧いて来たのは、空豆さんの公演でこの場所の写真を見たから。その勢いで空豆さんに電話して、このような多彩な表現者が集まりました。場所が持っている力を感じます。全4回の1回目。不安が蔓延したご時世ですが、それとは違うものを何か掴んで頂けたら嬉しいです。

2020/03/09
なりゆく
丿貫イベント用に絵を描くかどうかわからないと聞いていた。マシマさん、描かれるのですね、とりかかるのですね。『ヨミの星』のプロセスに似ている。次々と。
『つぎつぎとなりゆく』ように。すでにある。それらが生起する。新しいもの語りが、いまそこかしこではじまっている気がする。
2020/03/09
鈴木進也
久しぶりの友人。神妙な前触れで連絡が来る。本題は「いのち」について。いいことだけいわない、過剰な期待だけをさせない。素直に話すしかない。それしかできない。声のやりとりだから乗るものがある。
話変わって、彼の近況は歩いていた。ただ歩いていた。絵描きだが、ひたすら歩いていた。きっとまた描き始める。その時が、待ち遠しい。


2020/03/10
整える
整えること
整えること
整えること
2020/03/13
パンデミック
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの流行はパンデミックになったとの見解を表明。この単語を聞くとマスクを思い出す。2008年9月新型インフルに備えて政府は『マスク8週間分備蓄を』と呼びかけた。いいマスクを選び出し、「ウィルス対策マスク FSC・F-99E」の取り扱いを始めた。が、これ、つけると鳥のくちばしのようで、まるで会人(EJIN)、平沢進師匠とライブするひとたちね。だもんで見た目で人気なしw。出始めたのは311の後だった。
2020/03/14
おセンチモード
今日、卒園式がありました。ありがたいマスクよ。涙も鼻水もタレ放題。でもバレません。記念品に仏像が入っていました。通称「のの様」。仏教系の園なのですが、入園前は思想的に偏ったりしないかななんて思っていました。そんな心配は何処へやら、毎日楽しそうが気がつけば3年経っていました。たくさんの行事も何処へやら、誰にとっても忘れられない3月です。何があっても、おめでとう、そしてありがとう。おセンチモードです。

2020/03/14
クリスタルボウル
癌は家族だけの秘め事だった。誰にも言わなかった。言えない時代だった。そんなときイベントに誘われた。ノンアルコール、ノンスモーク、ノンスピーカー、ビーガン@山の中でのパーティ。おお!堂々と遊べるぞい。治療中だったのでなんとか白血球の数値が上がるのを願った。そこで出会ったのがクリスタルボウルだった。森の中でその音に包まれる。心身状況、気を緩めれば四方八方不安だったはず。響きの中で細胞全部揺さぶられて何かが目覚めた。全部大丈夫だ。素直に生こう!トシさんとジュリアさんの演奏、Magali Luhanさん主催、2005年秋の出来事。
2020/03/14
守りたい
選択の違いがなにかを別けている。目的は同じなのに、分かれている。思いやりの方向性が違うだけで、みんな、なにかを守りたいんだ。
似ている。治療方針をめぐる家族の反目。癌の治療に西洋医学か代替療法か。僕にはなにもできないが、癌の話、相談を受けることが多い。その仲たがいは聞いていてつらい。みんな、家族のいのちを案じている、守りたいだけなんだ。
2020/03/15
葛藤
友人が親と住んでいるのを知っている。友人が介護をしてるのを知っている。忙しくて疲れているのを知っている。だから呼べない。誘わない。両親は僕の出演イベントを楽しみにしている。でも来ないでねって伝える。催し物がいまできることって。。
2020/03/15
可能性
どれだけ大変な状況でも、そこから少し離れて、一杯のお茶でも。たとえどんなに絶望的でも、作り出すおだやかな時間の中で、可能性を見つけよう。茶の精神から活かせるものはないかな。
2020/03/15
丿貫ならなにを思う
流されない。鵜呑みしない。情報を多角的に、多層的に、組み替えて、判断していく、変わり続ける。さて、お茶でも飲もう。
2020/03/15
自分というたくさんの人
個人的に、お客さん的に、主催的に、社会情勢的に、政府方針的に。同じ個人の中にあるたくさんの人。演者として、心身ケアのサポートをしている店長として、これまでの活動文脈を考えて。
2020/03/15
裏テーマ
若くして癌になった目線から周囲を見ると、みんなのことが心配になった。健康にいいもの、わるいものを語りだした。口うるさい母ちゃんみたいになっていた。これじゃない。やり方も見せ方変えよう。心地よくて楽しくて癒される企画。終わってみたり、帰ったら、生まれ変わったように元気になる。「健康」「免疫」は表に出さず、後ろへ奥へ、裏テーマとして場をつくる。僕がやってきたことはそういうことで、今は場を整える以前の状況。考えるべき見えない可能性がある。




2020/03/16
やりとり
松坂さんから『君、肺、悪いやんか!』「ハッ」びっくりした。やり取りの中で盲点が。考えを言葉で伝えあう。確認と再構築。声のやりとりが大切。
2020/03/16
わからないことに対して
「骨髄まで転移してなければいいな」そう祈った。でもしてた場合。。悪性リンパ腫について得られるだけの情報を得て、ひとつひとつ検査を進め、結果に過剰な反応をしないように準備していた。最悪も考えながら、気持ちがそれにのまれないようにする。あのときも、いまも。
2020/03/17
構造
とっても学術的に書かれた記事「コロナウイルスはなぜ石けんや洗剤で殺されるのか」を読んでる。水のことを学ぶのに避けて通れず苦戦したことが、こんなところで大いに活かされる。構造に興味がある。BVDVは一本鎖プラス鎖RNAウイルスで、コロナも同じ構造。アルカリに対して脆弱と考えられる。pH11.93±0.14のウォーター、なんかに使えんかな。緊急時、災害時 負傷時の裏テーマに。
2020/03/17
『月見酒 千利休と丿貫』
前述、水墨画イラストレーター渡邊ちょんとさんとのやり取りから、『月見酒 千利休と丿貫』は連載小説「茶聖」(伊東潤著、幻冬舎)が地方新聞(全国20誌くらい)にて連載してたときの挿絵の一つということを聞く。
『月見酒 千利休と丿貫』の絵は物語の終盤、千利休が秀吉に堺の屋敷に蟄居命令をくだされた時に昔からの友である丿貫が利休を心配して訪ねてきた場面。縁側で酒を飲みながら、丿貫は利休に諭します。しかし利休はすでに切腹を覚悟してます。その挿絵、掲載許可を頂きましたのでご紹介します。

「茶聖」を読みました。
丿貫は宗易(利休)とのやりとりで3場面出てきます。前半は互いにシニカルなものいいで、中盤の北野大茶会、終盤は互いに素直なものいいへと変わっていくのですが、丿貫は常に利休の身を案じて注意を促します。台詞から二人の関係性が読み取れて、いつも気遣いあっています。もう「大好き」なんです、お互いに。丿貫の存在を疑わしく思っていたりしていましたが、どちらでもかまいません。茶人としてあり方は違えど、心から敬いあっていたんだろうな。猛烈に胸が熱くなりました。「茶聖」めっちゃ、お薦めです!
渡邊ちょんとさんの小説挿絵は「こちら」からご覧になれます。
2020/03/17
空豆さんとのやりとり
伝え合う。揺れることで定まっていく。みぎへひだりへみぎへひだりへ。揺れることはわるくない。しっかり冷静に定めていく。
2020/03/18
助力は惜しまない
僕がある共生発酵に魅かれたのは、酵母の営みだった。種・属が違えば縄張りを争う。「われらのコロニーを増やせ!」やがてどの種かの一人勝ちか共倒れ。その酵母たちは拮抗(きっこう)こそすれ、最終的に共に生きる。それぞれ単体では生み出さない代謝物を作り出す。違うことによって新しいものを作り出す。「なんてクリエイティブなんだ!」僕は酵母たちの営みが、これからの人が生きる手本になると思って生きてきた。
ひとつひとつの決断が、なにかを断ったりしこりをうまないように。あたらしく作り変えられるように、そのための助力は惜しまない。
2020/03/18
《3/28(土)「水晶の領域」延期のお知らせ》
4週連続パフォーマンス「丿貫の穴に落ちる」@スペースのどか / 上野原
第1週に予定していました「水晶の領域」を出演者協議の上、延期することに決めました。楽しみにしておられた方、大変申し訳ありません。このライブに向けて準備していたものを大切な「種」として次回に繋げていけたらと思っています。
また山本コヲジさんと、松坂大佑さんは、「丿貫 」にインスパイアされたCDを製作され、ちょうどライブ当日の3/28にリリース予定とのことです。世界の人々を分断するかのようなコロナにまつわる出来事と心象世界とは、まさにベクトルが正反対の、「水」のイデアのような、受容と変化と調和の喜びに溢れた音世界だと想像しています。佳きタイミングでの「水晶の領域」の日が来ることを楽しみにお待ちいただければと思います。
※なお第2週以降の
4/4(土)「火の影、光の島」
4/18(土)「天に降る雪」
4/26(日)「もうひとつの地の鏡」
につきましては、大きな状況の変化がなければ予定通り開催いたします。
2020/03/19
はじまりとおわり
準備、労力、葛藤、その経緯すべてが、僕の、僕たちのそれらすべてが、前向きにつながり活かせるように。どうせやるなら、やるからには、誰もが楽しめるように。意見は色々でしょうが、延期します。お声がけした方には個別にご連絡します。ご理解のほど、何卒よろしくお願い致します。
順序は入れ替わっても「丿貫の穴に落ちる」にはじまりもおわりもありません。
2020/03/19
落ちる、落とす、落とされる
『茶の湯やもてなすことを考えたとき、僕にとってコヲジと松坂さんが客人。』空豆さんはそう言った。『あっ!えっ!あっ!』
道程は露地、ギャラリーは茶室(庵、住まい)、僕らはどうやって客人(お客さん)をお招きしようか。そう考えていたので、僕自身が客人という視点はまったくなかった。また水の順序が入れ替わっても、新しい展開を生み出せるのでは、と延期にする旨の連絡だった。これでいい。穴に落ちたのは僕だった。
2020/03/19
相客に心せよ
利休七則の最後。
相客とはお客様のこと。
その場に居合わせた客同士も、お互いに心を配り、気遣い、思いやるようにと説いています。昨日、空豆さんから「あなたも客人」と言われたことで、視点がひっくり返りました。主であり客であり、そして。結界こそないが、地球という大きな茶室で、だれもがひとりひとり、互いを思いやり、気を遣いあう。そんなふうでありたい。
2020/03/20
欠航
乗ろうと思ってた[AIRDO]予約便のまた欠航。便変え便変え。
2020/03/22
World Day for Water
今日は「世界水の日」らしい。1993年、国際連合総会で定められたらしいが、なぜこの日??日本には「水の日」が8月1日に。それもなぜ??
2020/03/27
水はめぐる
何かの前ぶれに不可思議なものが現れる。『ヨミの星』の時は龍だった。ドラゴンボールのシェンロンが金だった。浮きつ揺れつして見据えられていた。ボール7つ見つけてないのに。クリスタルボウルなら、、、『あるよ』。先日、鈴木進也さんとの会話で龍について語った。あれは地球の呼吸なのではないか。
蓮の花のような後光を背に、ほとけさまのようなおぼろげな造形だった。目を閉じた方がとらえやすく、ほれぼれしていたら、他の層もある。マシマタケシさんの作風。「永劫回帰」「さいはて」「お産の絵」に類する世界。あんまり美しいのともったいないから眺めてたら寝た。ながくよく眠れた。そんな戯言はファンタジーと思ってください。明日の「丿貫の穴に落ちる ~水晶の領域~」は延期です。時を待って必ずやります。水はめぐる。
2020/03/28
いつだって
今日を忘れない。3月28日。この日をどれだけ意識してきたか。
今起こっている騒動は必ず収束する。必ず。いまできることは収束のさせ方、いのちより優先させるものはない。そのために親密な関係だけじゃなく、見知らぬ目の前の人も思いやる。自分自身もだれかの見知らぬ相手なのだから。街全体、社会全体、世界中が新たに開かれたら、その時にやりたいことを想像しよう。その準備を始めよう。僕らはいつだってそうやって乗り越えてきた。日常で、森で、砂漠で、海の中で、ジャングルで。いま、あちこちで新しい試みが生まれつつある。できることを、ものを、お金を巡らせるニューシフト。待ってろ、新世界!それまではこっちが待つ。
と、すこし鼻息があらいので、落ち着いてじっくり自分と向き合う。そんなときに流してほしいアルバムです。本日、発売。
2020/03/31
豊かさ
昨年末、思いがけず頂いた「へちかん」というテーマ。そのことでわび茶の精神をのぞき見してきたけど、すっかり飲み込まれてしまった。器を見たり茶を立てたりはしていないから表面的なものだと思う。それでも想像を繰り返すことで、見えてきたこと、それは「気持ちを巡らせる」ということ。届けて、また頂く。気をくばる、ゆき届かせる。東洋や日本の意識の根底、そこに流れているもの。
へちかんは絢爛豪華な茶の湯の様式に対して、カウンターとしてその才のすべてを尽くした。ときに偏ったパフォーマンスであっても、その精神は一貫していた。そのオルタナティブな精神的提案は、再び立ち上がる気がしてならない。
あまりに大きすぎる時代の変化、今、そのただ中において、
さびれた中にも美を見出すことは
どんな状況でも、どんな世界でも
どれほど過酷であったとしても、
そこに豊かさを見出すことだから
2020/11/14
その後...
やっと来ることができました。
『ギャラリーのどか』さん。
懸命に穴を掘って、それと気づかずそこに落ちた企画「丿貫の穴に落ちる」。本当はどうしてもやりたいほどに、気持ちと未来をかけていたけど、来てみたら、張り合いが清々しく抜けていきました。きっとへちかん企画はもうやらない。握りしめて解き放とうとした、あれやこれ。みんないらない。掴みかけたものは川に流して、また歩いていく。これからの道は軽装がいい。


竹内空豆さん家まではすごい傾斜で、その分窓からの見晴らしはすごかったです。

空豆さんとマシマさん。上野原に移り住むと、どうやら緑系ニットが必要らしいの絵。
